「努力は報われない」

加藤治彦

 生産管理のセミナーを長年実施しているが、虚しい思いに捕らわれることがよくある。与えられた条件の下で、改善しようとしている参加者に対して感じる思いである。
 短納期でとってくる営業要求に対して、生産リードタイムは長いし、資材調達リードタイムも長い。どうしたらよいのか悩んでいる。営業から送られてくる販売計画が当たらない。どうしよう。
 できないとわかっているのだから、できっこないのだ。ぐずぐず考えているヒマがあったら、生産や資材のリードタイムの中身を調べ、どこまで短縮できるかを詰める。自分たちの実力を把握して営業と受注の方法を検討する。どうせ当たらない販売計画なら、過去の生産実績と自分なりの市場分析をもとに生産計画を作ってみればいい。
 明らかに負ける勝負に努力を続けても光は見えない。報われる努力を自分なりに考えることを忘れると、「報われない努力」ということになる。
 そうはいっても……。と言っているような人ほど、あきらめばかり。自ら動こうとしないで、今までの努力を続ける。ア~ア!