「生活者の立場で」

加藤治彦

 「消費者の立場で考えよう!」には疑問がある。例えばパソコン消費者というと「パソコンおたく」がイメージされてしまうからだ。パソコン市場を分析する際に中心となるのは、パソコンを自由に使いこなせる人々ではない。情報伝達機器の中からパソコンを選ばざるを得ない人々をイメージしなければならない。テレビや電話といった使い手に優しかった機器だけでは十分なサービスが受けられなくなってきた人々が情報伝達機器としてパソコンの購入を考える。そういった感覚で市場を想定する。
 ここで重要となるのが、生活者である。日々の生活の中に、より便利でより豊かなサービスを求める。これこそが、今後の市場を作り出していく。
 そうなると、生産管理担当者は苦しい。最もこれにはふさわしくないからだ。毎日、職場で苦闘し、残業も多く休日出勤さえ発生する。生活に遠い人が多い。
 自分の周りで、時間を自由に将来への夢を追う感性を持つ人を探そう。これこそがこれからの生活者になるからだ。
 そして言いたいことは、生産管理担当者こそ早く業務を効率化して、真の生活者になってほしい。