「総力戦が必要不可欠に」

加藤治彦

 生産管理誕生の要因ともなった分業システムが、時代の変化の中で限界を迎えてきた。生産現場におけるロット生産は、多種少量を求める市場の変化に生産の流れ化によって対応をはかることとなった。
 そして今、問題化しているのは変動する市場と調達環境に対応する生産計画と資材調達である。これらの課題は従来、専門化されたスタッフによって業務遂行されてきた。そして業務遂行の手順は、長い間に構築されたそれぞれのしくみによって決められていた。業務の内、かなりの部分は、ライン業務として遂行できた。営業情報を受けての業務や生産計画を受けての業務として成立した。
 従来の変動とは比べ物にならない大変革の時代には、今までの方法を踏襲していては、対応しきれない。ここで重要となるのが、総力戦である。課題が明確になったならば、現在の組織にこだわらずに、その課題に対して力を発揮できるメンバーを集中するのである。特に重要となるのは経験と責任を持つ上位者である。だから生産管理メンバーは、たとえ部署の異なる上位者であっても、課題解決にあたっては使いこなすくらいの覚悟が必要となるのである。